ハルオ

https://twitter.com/oi_aa_oo_oe

8/21

 昨日のワクチン接種二回目から丸一日ほど経つ頃に、腕の痛み以外の副反応が出始めた。頭痛、関節痛、倦怠感、微熱といったところ。手足がポカポカと温かく、全身がふわふわして頭がぼんやりする感覚は久しぶりで、自分の身体が今ここにあることをじんわりと実感した。解熱鎮痛剤を飲んで数時間でその感覚も遠のいて、高めの平熱くらいに戻った。このまま熱が上がらないと良いのだけれど。と思ったらなぜか痰がからんで呼吸がしづらく、咳が止まらない。風邪薬を飲んでマヌカハニーののど飴を舐めると少し落ち着いた。身体は正直でめんどくさい。めんどくさくて手がかかるから、それなりに愛おしい。

 またしても夫がすぐ隣の部屋のソファで寝息を立てている。六連勤を何回か繰り返しているので結構疲れていそうだ。それに加えて、暑さとストレスで食欲があまりないらしいので心配である。心配することはできても、わたしにできることは限られている。夫のためになにができるだろうと考える。「ソファで寝たらあかんで、寝るならベッドで寝や」と声をかけたいところだが、あまりにも熟睡されているのでそれもためらってしまう。あと十五分したら声をかけよう、でもその前にわたしが寝てしまいそうだ、なんて思っているうちに夜は更けていく。

 明日には平熱になって体調が戻るといいな、今日作れなかった夕飯を明日はきちんと作りたいな、などと考えている。冷蔵庫の中の容量がパンパンだと料理をしたくなる。どんどん中の物を減らしたくなるのだ。じゃがいもが大量にあるので、なにかしらの方法で消費したい。やりたいことがあるのは精神的に健康な証拠だと思うので、自分で安心する。日常生活のひとつひとつのタスクは未来の自分(と夫)を大切にするためのものだと思っていて、そう思わないとなにもかもがどうでもよくなってしまいそうで怖い。安心したり怖がったり、自分で書いておきながら忙しいやつだなと思う。自分で自分がめんどくさくて、それなりに嫌いじゃない。また明日もこの身体をもってして、日常生活のひとつひとつを重ねていく。

 そろそろ夫を起こすことにする。